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まずはRubyの確認
tDiaryはRubyで書かれている。そのため、Rubyがインストールされている必要がある。
Rubyのインストール場所の確認
tDiaryの設定ファイルに、Rubyのインストール場所を指定するところがある。まずはRubyのインストール場所を確認しておく。
which ruby
で、
/usr/local/bin/ruby
と、Rubyのインストール場所が表示される。このインストール場所は環境によって変わることがある。また、
no ruby in …
と表示されれば、Rubyはインストールされていない。ここからRubyをインストールする。
RubyとtDiaryのバージョン
RubyとtDiaryのそれぞれのバージョンの組み合わせによってはうまく動かないことがある。今判っている(当時判っていた)動作可否の組み合わせは以下の通り。
tDiaryのバージョン | |||
1.4.5 | 1.5.5 | ||
Rubyの バージョン |
1.6 | 可 | 不明 |
1.8 | 不可 | 可※ |
※家サーバは、この組み合わせで動かしている。
Rubyのバージョンは、
ruby -v
で表示される。
ruby 1.8.0 …
と出れば、1.8.0がインストールされている。もしも、1.6と表示されれば、環境が許せば1.8にバージョンアップしておく。
インストール
インストール先
tDiaryをダウンロードする前に、tDiaryをインストールする場所を決めておく。これは任意に決めてよい。ここでは/home/others/tDiaryに入れることにして、インストール先のディレクトリを作成する。
cd /home
mkdir others
chmod 777 others
cd others
mkdir tDiary
cd tDiary
最新版のダウンロード
tDiaryのサイトからダウンロードする。
ここの、Getting tDiary–1.5.5開発版–フルセットからtdiary-full-1.5.5.tar.gzを/home/others/tDiaryにダウンロードする。
ダウンロードファイルの伸長
ダウンロードしたファイルの伸長をする。また、伸張したときに作られるディレクトリ名が長いので、短くしておく。(長いままでもいいけど…)
tar zxvf tdiary-full-1.5.5.tar.gz
mv tdiary-full-1.4.5 Latest
apacheの設定
環境ファイルの設定
tDiaryのファイル群が出来たので、apacheの環境ファイルにtDiaryの設定をする。環境ファイルの編集はrootで行う。
su
cd /usr/local/apache/conf
httpd.confの任意の場所(Alias /icons/ “/usr/local/apache2/icons/”とある行の下辺り)に、以下の行を追加する。
Alias /Diary/ “/home/others/tDiary/Latest/”
<Directory “/home/others/tDiary/Latest/”>
Options Indexes MultiViews
AllowOverride None
Order allow,deny
Allow from all
Options ExecCGI
AddHandler cgi-script .rb
DirectoryIndex index.rb
<Files “*.rhtml”>
deny from all
</Files>
<Files “tdiary.*”>
deny from all
</Files>
<Files update.rb>
AuthName tDiary
AuthType Basic
AuthUserFile /home/others/tDiary/.htpasswd
Require user diary
</Files>
</Directory>
これらの主だった行は、次の意味を持つ。
行 | 意味 |
Alias /Diary/ “/home/others/tDiary/Latest/” DirectoryIndex index.rb | http://xxx/Diary/ とすれば、tDiary本体にアクセスできるようになる。 |
<Files update.rb> AuthUserFile /home/others/tDiary/.htpasswd | 日記の更新や設定を行うときはユーザ名とパスワードの入力が必要になる。 |
apacheの再起動
httpd.confを更新したときはapacheを再起動する。
cd /usr/local/apache2/bin
./apachectl configtest
と入力して、
Syntax OK
と出ればよし。続けて、
./apachectl stop
./apachectl start
tDiaryの設定
tDiaryのファイルをサーバの環境に合わせて編集する。
ディレクトリ移動
tDiaryのインストール先に移動する。
cd /home/others/tDiary/Latest/
index.rbの編集
index.rbの1行目を、Rubyのインストール先の確認で得られたRubyのインストール先にする。
tdiary.confの編集
tdiary.confのサンプルファイルをコピーしてtdiary.confファイルを作る。
cp -p tdiary.conf.sample tdiary.conf
作られたtdiary.confの、@data_pathとある行に日記のデータのディレクトリを指定する。このディレクトリは任意の場所でかまわない。家サーバでは/home/others/tDiaryとしておく。/home/others/tDiary/Latest/の一つ上のディレクトリに置くことで、このファイルはwebクライアントからは見えなくなる。
↓こんなふうになる。
@data_path = ‘/home/others/tDiary’
一度テスト
ここでtDiaryが動作するかどうかをテストしてみる。ブラウザから、
http://xxxx/Diary/
とすると(xxxのところはサーバ機のIPアドレスを入力)
ほげほげ日記
の画面が出ればOK。
update.rbの編集
update.rbの1行目を、Rubyのインストール先の確認で得られたRubyのインストール先にする。
ユーザの追加
日記を書くユーザを追加(指定)する。
/usr/bin/htpasswd -c /home/others/tDiary/.htpasswd diary
/home/others/tDiary/.htpasswdは、環境ファイルの設定のAuthUserFileで指定したファイル名となる。またdiaryが日記の更新や設定を行うときのユーザ名となる。このコマンドを実行するとパスワードを2回(1回は確認用)聞いてくるので任意に決める。
パスワードファイルの確認
パスワードファイルが出来ているかどうかを確認する。
cd /home/others/tDiary
ls -la .htpasswd
で、ファイル名が表示されればOK。
chmod 644 .htpasswd
で、このパスワードファイルにアクセスできるようにしておく。
2回目のテスト
もう一度ブラウザから、
http://xxxx/Diary/
として、画面右上の追記を押してみる。
ユーザ指定のダイアログが出てきたら、ユーザの追加で指定したユーザ名とパスワードを入れて、日記の追加が出来れば完了。
画面右上の設定を押すとtDiaryの設定が出来る。
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