WordPressの記事で数式を表示したいことがある。そんなとき、フツーに数式を書くと何やらよくワカラン数式になってしまうことがある。
y = ax^2 + bx + c
↑これはいい。けれど、
y = (-b±√(b^2-4ac)) / (2a)
と書いても、一見して何の式かわからない。微積分や行列式なんかはどう書くんだよ!!
といったワケでWordPressの記事に数式を書く方法を探していたらプラグインが見つかった。
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この記事では、プラグインのインストールと、数式表示の基本ルール、四則計算、等号不等号、分数、根号、ギリシャ文字の表示方法を書いていく。
プラグインをインストール
プラグインの新規追加の検索窓で「simple mathjax」を検索して↓のプラグインを探す。
「今すぐインストール」をクリックして、
「有効化」をクリックする。
「数式の範囲」の指定方法
文中に数式を書くには、「数式の範囲である」ということを指定しなければならない。これには、文の途中に数式を書く方法と、数式の前後に改行を入れてブロックを構成する方法がある。
文の途中に数式を書く方法
文中に数式を書くには、数式の前後に「\$」(\$をひとつ)を配置する。「文中に数式を入れると、\$y = ax^2 + bx + c\$と表示される。」と書くと、↓のようになる。
文中に数式を入れると、$y = ax^2 + bx + c$と表示される。
数式の前後に改行を入れる方法
数式だけでブロックを構成したいときは、数式の前後に「\$\$」(\$をふたつ)を配置する。「数式だけでブロックを構成すると、\$\$y = ax^2 + bx + c\$\$と表示される。」と書くと、↓のようになる。
数式だけでブロックを構成すると、$$y = ax^2 + bx + c$$と表示される。
数式の書き方
数式の書き方はいくつかのルールがある。
基本ルール
予約語
記号を表示するための予約語がある。これらの予約語を使うには先頭に「\\」を入れる。また、予約語の後ろにスペースを入れる。
$を表示したいとき
\$は数式の範囲を示す記号になるため、\$を単独で書いても表示されない。文中に\$を表示したいときは、\$の前に「\\」を入れて「\\\$」と書く。
四則計算、累乗、等号不等号
四則計算と累乗
足し算は「+」、引き算は「-」で表す。
掛け算を書くときは予約語「times」を使う。掛け算は「*」を使うが、「*」が掛け算記号と知らない人もいる。アルファベットの「x」を代用すると、その式をコピーペーストすると計算式として成り立たなくなる。
割り算記号「÷」を表示するときは予約語「div」(divide)を使う。
累乗を表示するときは「^」を使う。「^」はプログラミングで使われている記号で、予約語ではない。
表示する文字 | 記述 | 表示される文字 |
---|---|---|
足し算 | \$x + y = 10\$ | $x + y = 10$ |
引き算 | \$x – y = 7\$ | $x – y = 7$ |
掛け算 | \$x \times y = 15\$ | $x \times y = 15$ |
割り算 | \$ x \div y = 5\$ | $x \div y = 5$ |
累乗 | \$x^2 = 81\$ | $x^2 = 81$ |
プラスマイナスとマイナスプラス
プラスマイナスは予約語「pm」(plus minus)を使う。マイナスプラスを表示するときは予約語「mp」 (minus plus) を使う。
表示する文字 | 記述 | 表示される文字 |
---|---|---|
プラスマイナス | \$x = \pm 14\$ | $x = \pm 14$ |
マイナスプラス | \$y = \mp 14\$ | $y = \mp 14$ |
不等号など
不等号などの表示は予約語を使う。≠は「neq」(not equal)、小さいか等しいは「leq」(less or equal)、小さいは「lt」(less than)、大きいか等しいは「geq」(greater or equal)、大きいは「gt」(greater than)を使う。
表示する文字 | 記述 | 表示される文字 |
---|---|---|
等しくない | \$a neq b\$ | $a \neq b$ |
小さいか等しい | \$a leq b\$ | $a \leq b$ |
小さい | \$a lt b\$ | $a \lt b$ |
大きいか等しい | \$a geq b\$ | $a \geq b$ |
大きい | \$a gt b\$ | $a \gt b$ |
分数
分数を表示するときは予約語「frac」を使う。fracに続けて分子、分母をそれぞれ「{}」で囲んで指定する。
表示する文字 | 記述 | 表示される文字 |
---|---|---|
分数 | \$\frac {22}{7}\$ | $\frac {22}{7}$ |
根号、n乗根
根号の予約語は「sqrt[n]」(square root)になる。[]内には乗根数を入れる。ただし、平方根の時は[n]を省略して「sqrt」と書く。また、「sqrt[n]」の後ろに根号に入れる値を「{}」で囲んで指定する。
表示する文字 | 記述 | 表示される文字 |
---|---|---|
平方根 | \$\sqrt{x}\$ | $\sqrt{x}$ |
3乗根 | \$\sqrt[3]{y}\$ | $\sqrt[3]{y}$ |
4乗根 | \$\sqrt[4]{z}\$ | $\sqrt[4]{z}$ |
ギリシャ文字など
数式で使われるギリシャ文字はそれぞれ予約語を使う。
表示する文字 | 記述 | 表示される文字 |
---|---|---|
アルファ | \$\alpha\$ | $\alpha$ |
ベータ | \$\beta\$ | $\beta$ |
ガンマ | \$\gamma\$ | $\gamma$ |
ギリシャ文字のデルタ | \$\delta\$ | $\delta$ |
微小を意味するデルタ | \$\Delta\$ | $\Delta$ |
シータ | \$\theta\$ | $\theta$ |
パイ | \$\pi\$ | $\pi$ |
オメガ | \$\omega\$ | $\omega$ |
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