最近出回っているmacのOSには標準の状態ではphpがインストールされていない。(数年前までのOSにはインストールされていたらしい。)
そんなわけで、macにphpをインストールして使えるようにしよう。
1. インストールするもの
phpを使えるようにするには、2つのものをインストールする。一つはphp本体、もう一つはmacOSで使うパッケージ管理システムのhomebrewである。
1-1. ターミナルを立ち上げる
インストールはターミナルでの操作になる。そのため、ターミナルを立ち上げる。
ターミナルは、
[アプリケーション]−[ユーティリティ]−[ターミナル.app]
である。
1-2. インストールされているかどうかを確かめる
phpとbrewをインストールする前に、これらがインストールされているかどうかを確かめる。
1-2-1. phpがインストールされているか
ターミナルでphp -vと打つ。
インストールされていれば、↓このようにバージョン番号が表示される。(8.3.3や4.3.3、built:に続く日時はリリースされているバージョンやインストールした日に依る。)
% php -v
PHP 8.3.3 (cli) (built: Feb 13 2024 15:41:14) (NTS)
Copyright (c) The PHP Group
Zend Engine v4.3.3, Copyright (c) Zend Technologies
with Zend OPcache v8.3.3, Copyright (c), by Zend Technologies
インストールされていないときは、↓のようにcommand not found: phpと表示される。
% php -v
command not found: php
1-2-2. homebrewがインストールされているか
ターミナルでbrew -vと打つ。
インストールされていれば、↓このようにバージョン番号が表示される。(4.2.10バージョン番号で、リリースされているバージョンに依る。)
% brew -v
Homebrew 4.2.10
インストールされていないときは、↓のようにcommand not found: brewと表示される。
% brew -v
command not found: brew
2. phpやhomebrewのインストール
2-1. homebrewのインストール
2-1-1. homebrewのインストールの本体
homebrewがインストールされていなければインストールする。
brewのwebサイト(https://brew.sh/ja/)の中程にあるコマンドをコピーし、ターミナルに貼り付ける。
/bin/bash -c “$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)”
パスワードの入力が必要になることがある。このときは管理者のパスワードを入力する。
途中、
Press RETURN/ENTER to continue or any other key to abort:
と、表示される。ここではEnterキーを押す。インストールはこの後1分程度で終わる。
2-1-2. homebrewを使えるようにする
homebrewをインストールすると、ターミナルの最後に↓と表示される。(usernameのところは管理者のユーザー名になる)
==> Next steps:
- Run these two commands in your terminal to add Homebrew to your PATH:
(echo; echo 'eval "$(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)"') >> /Users/username/.zprofile
eval "$(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)"
- Run brew help to get started
この3行目と4行目(- Runで始まる行で挟まれている2行)をコピーしてターミナルに貼り付けて実行する。
2-1-3. brewが使えるかどうかの確認
続いてターミナルでbrew -vと打ち、バージョン番号が表示されればインストールされている。
% brew -v
Homebrew 4.2.10
↑このように表示されればOK。
2-2. phpをインストールする
2-2-1. phpのインストールの本体
phpはbrewでインストールする。
ターミナルでbrew install phpと打ち、しばし待つ。
% brew install php
2-2-2. phpを使えるようにする
phpを使えるようにするには、UNIXのエディタであるviを使う。
ターミナルで
vi ~/.zshrc
と打つ。
↓を入力して保存する。
export PATH=/opt/homebrew/opt/php/bin:$PATH
続いて、ターミナルでと打ち、設定を反映する。
source ~/.zshrc
2-2-3. phpが使えるかどうかの確認
ターミナルでphp -vと打ち、
PHP 8.3.3 (cli) (built: Feb 13 2024 15:41:14) (NTS)
Copyright (c) The PHP Group
Zend Engine v4.3.3, Copyright (c) Zend Technologies
with Zend OPcache v8.3.3, Copyright (c), by Zend Technologies
と出れば良い。
% php -v
PHP 8.3.3 (cli) (built: Feb 13 2024 15:41:14) (NTS)
Copyright (c) The PHP Group
Zend Engine v4.3.3, Copyright (c) Zend Technologies
with Zend OPcache v8.3.3, Copyright (c), by Zend Technologies
↑このように表示されればOK。
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